もの忘れ外来
※おおむね65歳以上の方を対象としています。
認知症は高血圧や糖尿病などの生活習慣病、過度の飲酒や運動不足・睡眠不足、長期にわたる人間関係のストレスなど、様々な原因から脳の機能を担う神経細胞が壊れてゆくことで、記憶障害や生活機能障害が生じる病気です。
一度出現した認知症は、残念ながら現代の医療では症状の進行を遅らせることしかできないとされていますが、その一方で脳についての基礎的な研究が進んでおり、脳の健康状態を改善することで、認知症の症状の改善や予防が期待できる生活習慣について、明るい報告が集まっています。
当外来は認知症を早期に発見し、薬物療法で症状を落ち着かせたのちに、脳の健康状態を改善する生活習慣についての助言を行い、重症化の防止をめざしています。
認知症はできる限り早く見つけて早く対応することが大切です。
身近な方が同じことばかり聞く・話す、しまい忘れが目立つ、料理や買い物をしなくなった、前はあった興味や関心がなくなった、または落ち込みが長く続いている、電車やバスに乗れないことが続くようなことがあるときは、ぜひご来院ください。
余裕を持ってお話をうかがえるよう、完全予約制としております。電話あるいは予約受付サイトでご予約の上でのご受診をお願いしています。
予約受付電話窓口:046-827-7161
また、初診時には診察前に問診票の記入・確認がございます。事前に問診票をご記入の上、ご持参でない方は約30分前にお越しください。
もの忘れと認知症について
うつ病や不安障害などの病的な鬱状態や不安緊張状態が、その人本来の意欲や心の落ち着きだけでなく、認知機能を含めた様々な精神機能を低下させ、“その人らしさ“を損なわせることはあまりしられていません。
さらに、これらのお病気は自律神経失調症を伴うことから、頭痛や動悸・腹痛、はてはパニック症状など多種多様な身体症状を伴うものの、内科的な検査では異常が見つからず途方に暮れてしまうことも、いまだ珍しくはありません。
その一方でうつ病や不安障害における脳の基礎的な研究が進み、脳の健康状態を改善するような運動や食事などの生活習慣などを適宜取り入れることで、うつ症状や不安症状、自律神経失調症状が、より効率に回復できることがわかってきました。
当外来は薬物療法でうつや不安、不眠などの症状を落ち着かせたのちに、薬物療法を継続しながら、運動や食事、対人関係などについての生活習慣から脳の健康を改善することで、心身の症状を改善するような助言を適宜組み合わせて行います。(心理教育)
当院でもうつ病や不安障害の治療は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、おおむね1年以上かけて少しづつ改善するケースがほとんどですが、最終的に自分自身で再発を予防できる生活習慣を身につけたうえで、外来から卒業できるような診療をモットーとしています。
予約受付電話窓口:046-827-7161
※おおむね65歳以上の方を対象としています。
「もの忘れ」と「認知症」は何が違うのでしょうか?
認知症とは様々なお病気や原因により認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態です。認知機能とは記憶力だけでなく、思考・計算・判断などを含む全体的な知能能力のことを指します。
「もの忘れ」には以下の段階があります。
- 1.自覚的なもの忘れ
- もの忘れが気になっていても、認知機能検査では正常範囲の状態
- 2.軽度認知機能障害(MCI)
- 軽度の認知機能低下は見られても、認知症ではない状態
- 3.認知症
- 記憶力や判断力・注意力の低下があり、日常生活に支障が出ている状態
「もの忘れ」があるから、「認知症」とすぐに判断することはありません。しかしながら「もの忘れの程度」を確認するためにも、「もの忘れ外来」の早い段階でのご受診をお勧めします。
うつと不安、不眠の外来
うつ病や不安障害などの病的な鬱状態や不安緊張状態が、その人本来の意欲や心の落ち着きだけでなく、認知機能を含めた様々な精神機能を低下させ、“その人らしさ“を損なわせることはあまりしられていません。
さらに、これらのお病気は自律神経失調症を伴うことから、頭痛や動悸・腹痛、はてはパニック症状など多種多様な身体症状を伴うものの、内科的な検査では異常が見つからず途方に暮れてしまうことも、いまだ珍しくはありません。
その一方でうつ病や不安障害における脳の基礎的な研究が進み、脳の健康状態を改善するような運動や食事などの生活習慣などを適宜取り入れることで、うつ症状や不安症状、自律神経失調症状が、より効率に回復できることがわかってきました。
当外来は薬物療法でうつや不安、不眠などの症状を落ち着かせたのちに、薬物療法を継続しながら、運動や食事、対人関係などについての生活習慣から脳の健康を改善することで、心身の症状を改善するような助言を適宜組み合わせて行います。(心理教育)
当院でもうつ病や不安障害の治療は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、おおむね1年以上かけて少しづつ改善するケースがほとんどですが、最終的に自分自身で再発を予防できる生活習慣を身につけたうえで、外来から卒業できるような診療をモットーとしています。
「もの忘れ外来」「うつと不安、不眠の外来」診療の流れ
1)受診前 |
当院を初めて受診される方は、必ず初診の予約をお取りください。可能であれば、かかりつけ医からの紹介状やお薬手帳をお持ちください。あらかじめご本人の様子を確認できますので、診療に役立ちます。 初診のご予約はこちら |
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2)初診日 (1回目の診察) |
①来院 病状について詳しくお伺いいたしますので、もの忘れが目立つ場合は特に、ご家族と一緒のご来院をお願いします。 時間に余裕をとって、ご予約時間の30分前にお越しください。ご本人・ご家族に問診表の記入をしていただきます。 PDFファイルでプリントアウトもできますので、事前にご記入して初診当日にご持参いただくことも可能です。 もの忘れ外来問診票はこちら ②診察 担当医師より、病状や日常生活の様子について診察があります(約30分)。医師の判断により内服薬が処方されることがあります。 ご本人の病状によって記憶力や判断力、言語能力などを詳しく検査します。 |
3)検査日 | 協力医療機関(山本メディカルセンターなど)で、頭部CT検査をおこないます。 これは脳の断面写真を撮影する検査で、脳の萎縮や脳梗塞などの病気がないかを調べます。必要に応じて、血液検査・心電図・画像検査(レントゲン)などの簡単な検査があります。 |
4)初診後再診日(2回目の診察) | ご病状にもよりますが、初診から約1-2週間後にご来院いただいています。再度ご病状や日常生活の様子について診察の上、ご本人・ご家族へ検査の結果をご説明し、治療方針についてお話しします。(約10分) 医師の判断により内服薬が処方されることがあります。また、追加の検査が後日予定されることもあります。また、必要に応じて他の医療機関にご紹介するために、情報提供書を作成します。 |
5)再診(3回目以降) | 3回目以降の受診では通常の診察となり、スムーズな受診が可能です。(5-10分) |
お会計・次回ご予約などについて
◇初診日には5000円程度、検査日には10000円程度お財布の余裕を持っていただくと安心です。
オプション検査としてMCIプラス検査を受けられる場合は、更に余裕をお持ちください。
◇ご予約は担当医・受付事務がご案内しますが、スマホ端末などで予約日時の後日の変更が可能です。
◇診察の結果を受け、お薬が処方される場合と処方されない場合があります。
※自殺の恐れが強い状態や、若年性認知症やアルコール依存症が疑われるなど、ご本人の状況によっては専門的な治療や入院治療の為、他の医療機関へご紹介させて頂いております。
もの忘れ外来・うつと不安、不眠の外来Q&A
Q)どうして、もの忘れだけでなくうつや不安を診ているのですか?
A)軽度の認知症は、不眠やうつ病が原因で起こることがあります。
また、不眠やうつ病を放置すると将来認知症になってしまう危険性が高まることや、認知症と合併して症状を悪化させることも知られています。
このため不眠やうつ病の治療は、認知症の予防と早期治療に大変重要といえるでしょう。当院ではもの忘れだけでなく、「うつと不安・不眠の外来」にてうつ病・パニック障害や不眠症などのストレス性障害の診療も兼ねて行っております。
Q)うつ病やパニック障害、不眠以外のこころの病気は診てもらえますか?
A)すみませんが、当院はご高齢の方のもの忘れ、またはうつ病やパニック障害などのストレス性障害を専門とするクリニックとなります。他の医療機関へご紹介となる場合がございます。
Q)診断書は書いていただけますか?
A)対応しております。介護認定意見書や傷病手当金意見書、自立支援医療意見書などもご相談ください。
※作成からお渡しには一両日程度の期間を要する場合があります。
Q)お薬を飲むことに不安があるのですが・・・。
A)個人の体質により、内服薬の丁度良い分量が変わる場合があります。当院では副作用の出現をなるべく抑えるため、必要最小量の処方を心がけています。サプリメントや理学療法などの治療オプションのご利用も可能ですので、自由診療のご案内をご参照ください。
認知症予防外来(自由診療)のご案内
認知症予防のための検査や治療を受けられたい方、又は保険診療に加えてオプション治療や検査を受けられたい方に向けて、水曜日の午前のみ自由診療『認知症予防外来』を実施しています。